G8
G8

g8
g8_09

2016年5月、伊勢志摩でサミットが開催されました。前回日本で開催されたのは2008年の洞爺湖サミットでした。そのG8洞爺湖サミットで各国首脳夫人・夫君に贈呈品として選ばれたのが加納幸の帯です。当時の福田総理夫人・貴代子さんが各国にちなんだ帯を選定され、贈呈品専用の仕様で織物に仕上げました。各国の贈呈品は次の通り。

g8_01

アメリカ「障壁桜図」

アメリカ大統領夫人ローラ・ブッシュ様への贈呈品に選ばれました。日米友好のシンボルであるワシントンの桜のイメージから選定されました。

g8_02

イギリス「金飾丸紋」

イギリス首相夫人サラ・ブラウン様への贈呈品。イギリスの有名なデザイナー、ウィリアム・モリスのテキスタイルデザインから取材した帯が選ばれました。

g8_03

ドイツ「斜文天竺」

ドイツ連邦共和国首相夫君ヨアヒム・ザウアー様への贈呈品。ドイツの伝統産業であるマイセン窯の文様に使われている唐草文様を題材に、マイセンの特徴であるブルーを基調にしているところから選ばれました。

g8_04

ロシア「ペルシャ華紋」

ロシア大統領夫人スヴェトラーナ・ウラジーミロヴナ・メドヴェージェヴァ様への贈呈品。ロシアの考古学者セルゲイ・ルデンコが、アルタイ山脈バジリスク渓谷にあるスキタイ王族古墳を発掘中、偶然氷に閉ざされた織物を発見。現在バジリスク絨毯と呼ばれる、約2500年前の最古のペルシャ絨毯であったというロマンあふれる話から選ばれました。

g8_05

イタリア「桜楼閣」

イタリア共和国首相夫人ミリアム・ラッファエッラ・バルトリーニ様への贈呈品。歴史のある国で、芸術においても優れたものを多数生み出しており、フレスコ画(障壁図)もそのひとつです。選ばれたのは日本における障壁画で代表的な長谷川久歳の国宝「桜図」をモチーフにしたものです。

g8_06

カナダ「小袖楓重ね」

カナダ首相夫人ローリーン・テスキー・ハーパー様への贈呈品。まさしくカナダの国花の「楓」が描かれた帯が選ばれました。

g8_07

フランス「杉間夕月文」

フランス共和国大統領夫人カルラ・サルコジ様への贈呈品。従来の帯とは違った、モダンで神秘的な雰囲気の柄が、ファッションの最先端を行くフランスをイメージさせるということで選定されました。通常はお太鼓の部分にひとつだけ月が出るのですが、テーブルランナーとして仕立てるため月を2箇所に配置した特注仕様となりました。

g8_08

EU「流水鹿乃子」

EU欧州委員会委員長夫人マルガリーダ・バローゾ様への贈呈品。欧州連合の象徴である星のイメージから選ばれました。

沿革に戻る