1ST AND 2ND GENERATION創業、そして2代目へ
加納安治郎が明治22年に亀屋佐兵衛のもとから別家し、
長男の嘉一郎が家業を引き継ぎました。
長男の嘉一郎が家業を引き継ぎました。
創業者：加納安治郎
2代目：加納嘉一郎
2代目、加納嘉一郎は根っからの商売人として加納家の事業を大きく育てた人です。ただし、織物についても相当な知識を持っていた人で、ものづくりと商売という両輪を見事に結実させた人物でした。実際、西陣で加納家が興した様々な事業はほとんど2代目の功績と言っても過言ではありません。
当時、力織機は戦争のため徴用されてほとんどありませんでしたので、手織りで階級章を織って事業を継続させました。息子たち2人は徴兵されましたが、本人は既に徴兵対象となる年齢を過ぎていたので戦争には行きませんでした。2人が出征すると、「織屋は自分の代で終わりだな」と覚悟したように言っていたようですが、2人共無事に帰国することができ、今に至ったのは幸いでした。
織機の前に立つ嘉一郎
青年時代の嘉一郎
皇太子同妃両殿下（当時）を展示場へご案内（手前：嘉一郎）
両殿下を機場へご案内（左端：嘉一郎）